M2052と真空管

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次のようなレポートがありました。

制振合金で真空管を締めてみた!
6BQ5PPモノラルアンプ作成してみました。
部品は以前からストックしておいた米軍放出品のプレートトランス・ヒータートランス・知人から譲りうけたジャンク品電源を利用のシャーシということで製作。
完成後、真空管の好みを選ぶため取りあえずユーゴスラビア製・オランダ製・日本製の6BQ5を調達しそれぞれを試聴してみました。
それぞれに特長があり真空管の音を楽しめますが、これまで聴いていたトランジスタアンプと比較して何か余分な音が付いているようです。
これが真空管アンプの特長かも知れませんが、以前、コーリアンを素材としたスピーカーボックスを製作して体験した出来る限り余分な振動を無くすことで音楽情報がよりリアルになることを真空管でも応用してみようと図のような振動対策をしてみました。制振合金で6BQ5PPを押さえテンションをかける振動対策と熱結合も同時に行う。
結果、真空管の銘柄を変えても大きな差が出なくなり、音楽情報がより明確になり聴感上のSNもあがりました。何よりも真空管の特長である音の揺らぎがなくなりました。好みの分かれるところですが、一度これを体験すると元には戻れないと思います。
真空管の場合、鳴きどころはガラス、ガラスの出来が銘柄にとってかなり違うと思われます。勿論、内部構造の大きな違いはあるでしょうが、特性的には大きな変化は無いと思われます。ガラスの鳴きは波紋のように伝わるというようなことを聴いたことがありますので影響は大かも知れません。
制振合金で真空管アンプの良さを再発見というところでしょうか!

LDプレヤーでCDを再生する

今日のお客様はマルチディスクプレヤー(LD/CD)です。
レーザーディスクはCDが生まれたルーツとしての存在が忘れられようとしています。
当初、絵の出るディスク、あるいはインタラクティヴ・ディスクさらには摩耗しないメディアとして先進的な技術を集約して実用化されたものでした。
そこにノイズもない非接触のレコードを作ろうという発想から、この光ディスクにPCM(デジタル)信号を記録してみたのがCDの源流です。
その後コンパクト・カセットに近いサイズで実用化されました。
ここで思い返すと、レーザー光にヘリウム・ネオン・ガス・レーザー(つまり真空管)を用いて記録、再生されたそのときの音は、いまのCDの音よりもかなり良かったのではと想像されます。
のちに、レーザー・ディスク・プレヤーでCDも再生できる機種が商品化され、これでCDを再生するととても音が良いことに気がつきました。
今回、クロック交換、制振加工により音質改善をしたマルチ・ディスク・プレヤーで再生する音は並みのCDプレヤーよりはるかに良い音がするに違いありません。16.jpg

もう一枚の中野振一郎

かなりの高いレベルでCDの情報を聞き取れるようになったプレヤーで、もう一枚の「ヘンデル」のチェンバロ録音を聴きました。
先のCDはDENONでしたが、これはMEISTER MUSICです。
華麗で雄大な演奏が目の前に現れます。
再生装置が十分な性能でないと、この録音はつまらない音、演奏に聞こえるかもしれません。音の立ち上がりと余韻が正しくないと、楽器の音が正確でなくなります。
しかしこれはCDとして価値ある一枚です。27.jpg

音質改善の積み重ね

オープンCDプレヤーの完成度の高い音に比べて、据え置き型では、今一つ、AC電源に起因する音の欠点が耳に付き、不満が残ります。
そこで、SACDプレヤーSCD-XA9000ESの改造に挑戦しました。
ごく最近発見した音質改善の方法も取りいれました。
前のモデルSCD-XA777ESではかなりのレベルまで行き、9000も基本的に同じ設計がされていることが成功を確実にしてくれました。
すべての処理を済ませて出てきた音は、ようやくオープンCDプレヤーと比べてみようという気にさせるものです。
CDのこのような音は、過去にはVRDS25XS(改)で聴いたことがあるぐらいです。CDのディスクには、いままで再生できない音がやはり入っていました。スピーカーが、別物に変わったようにもきこえます。23.jpg

音のリアリティ

CDの忠実な再生が実現すると、とても生々しい音を聞くことが出来るようになります。
いままでは平面的な音で、いかにもCDの音にはパフォーマンスに関し、限界があるように聞こえていました。
そこで見落とされていた原因を見つけて、パフォーマンスを高める解決手段を実行しました。
種々の音楽のジャンルのディスクをかけてみると、確かに音の情報が豊かに聞こえ、楽器の音色もよくなりましたが、ここでもうひとつの発見があったのです。
それは、シルヴィオ・グアルダの「ZYKLUS」を聴いてわかりました。
このエラート録音は、アナログの名録音として記憶しています、再生装置の忠実度が高いほど生々しい音が聞こえこの曲のおもしろさ、また演奏のよさも感じられたのです。
このディスクがCDに復刻されても、面白く聴こえることはありませんでした。
それが、今回はじめてよい音にきこえたのです。15.jpg

CDプレヤーのやり残していたこと

CDのディスクから、もっとマスターテープに近い音が聴きたいと考えて
様々な改善を試していますが、まだやり残していたことを実行してみました。
ある1枚のディスクから、感動するようなチェンバロの音と表情豊かな演奏のニュアンスが聞こえてきました。
そのディスクはDENONの「ウィーンへの夢 中野振一郎」です。このディスクには生の楽器の音をスピーカーから感じさせるほどの忠実な音が入っていたのです。
CDの音の忠実な再生を妨げるいくつかの原因を解決した後、まだ残されていたのはピックアップへの磁気誘導を絶つことでした。
これを実行したCDプレヤーからはいままで隠されていたかなり多くの情報が正しく聞こえます。
音楽、演奏がより一層楽しめるようになりました。2.jpg

CDプレヤーのピックアップ

より正しい正確なピックアップを求めて、解決策を実行しました。
オーディオの歴史を体験している方には、記憶があると思いますが、テープレコーダーには磁気ヘッドが使われていました。これは今でもカセットテープレコーダーに使われています。
磁気ヘッドは交流電源からの漏洩滋束の影響を受けやすく、厳重な磁気シールドが必要でした。
CDプレヤーには、必ず電磁型のピックアップが使われています。
そしてこれが外来のノイズをピックアップしたり、自らの漏洩滋束が周辺の回路に干渉することは、当然考えられた事なのです。
ですから、光学ピックアップと周囲の空間の間にシールドを設ける事はこの問題を解決して、さらに忠実なディスクの信号をピックアップするためにたいへん有効な手段になります。
そして、実行した所、いままでにない音が聞えるようになったことはいうまでもありません。31.jpg